Credit : ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/S. Kraus (University of Exeter, UK)

アルマ望遠鏡、二重の輪の撮影に成功

南アメリカ、チリのアタカマ砂漠にあるアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(通称:アルマ望遠鏡)は、高精度パラボラアンテナが66台設置された、巨大な電波望遠鏡だ。日本・台湾・米国・カナダ、そしてヨーロッパが共同で開発し、2014年に最後のアンテナが到着、完成した。 

ミリ波・サブミリ波領域では世界最大の基線長を誇り、分解能・感度共に世界一のアルマ望遠鏡。その性能から、今までにも多くの新たな発見をして来たが、この度ヨーロッパ南天天文台(ESO)はアルマ望遠鏡を使い、星周円盤に囲まれた若い恒星「V1247 Orionis」の観測を行った。公開された画像では、二重の輪を見ることができる。内側のものはくっきりとした円を確認できるが、外側のものは上部が三日月のようになっており、下部はよく見えない。 

これら2つの輪の間の暗い部分は、恒星の周りを公転する惑星によるものと考えられている。星周円盤はガス、塵、小惑星などでできており、惑星がこの部分を通ることでこれらが押しのけられ、光のない空間が生まれるということだ。 

ここまで詳細な星周円盤の観測は、アルマ望遠鏡を利用することで初めて可能になったという。今回の画像では、三日月型の塵の集合体が確認できるだけでなく、円盤の中でも惑星軌道内にある密度が濃い部分を確認することができる。

Caught in a Dust Trap (ESO)

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