Credit : ESA

ESAの最新ロケットモーター、フランス領ギアナで実験

かつてアフリカを中心に多くの植民地を有していた国、フランス。第二次大戦後にその多くが独立を果たしたが、フランスは今でも大西洋、太平洋、インド洋、南アメリカ大陸、南極周辺の島々にまで海外県・海外領土を保有している。その中でも宇宙開発において重要な役割を締めるのが、南アメリカ北部にあるフランス領ギアナだ。 

フランス領ギアナには1968年から稼働しているロケット発射基地、ギアナ宇宙センターがあり、欧州宇宙機関(ESA)は1975年の設立より、この基地を使って人工衛星の打ち上げを行なっている。赤道から北に約500kmという低緯度なため、静止軌道に載せる打ち上げに適しているからだ。 

この度、ESAは2020年に打ち上げを予定している最新人工衛星打ち上げ用ロケット、アリアン6と、2019年に打ち上げ予定のヴェガCに使用されるロケットモーター「P120C」の実験をフランス領ギアナで行うと発表した。「P120C」は固体燃料を使用するロケットモーターとしては過去最大となり、高さ11.5m、直径3.4mの炭素繊維製燃料タンクに140トンの燃料を搭載する。アリアン6打ち上げの際には2本または4本の「P120C」が使用される。 

今回の実験では本物の燃料と同じような密度でありながら、着火の危険性がない液体を使用。この液体が固体化するのに10日間を要したとのことだが、エンジニアたちは安全に実験を行うことができるのだという。今後実験を重ねることで、来年1月には他のロケット部品との統合も可能になるとしている。 

アリアン6はアリアン5の後継機として、同時に2機の人工衛星を打ち上げることが可能。打ち上げはギアナ宇宙センターで行われる予定だ。

Rocket motor for Ariane 6 and Vega-C is cast for testing (ESA)

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