道具を使うのは鳥も人と同じ?遊びながら学ぶ鳥たち

どうやら鳥も遊びから学ぶようだ、人間の幼児のように。イギリスのヨーク大学とスコットランドのセント・アンドルーズ大学は、鳥に道具を使わせる研究を行った。

研究ではカレドニアガラスとミヤマオウムの2種類の鳥が用いられた。カレドニアガラスは自然の中で道具を使うことで知られる種類であり、ミヤマオウムは生息するニュージーランドでは野生の環境では道具を使わないものの、囚われると道具を使う事で知られる。

鳥たちはまず、餌という「報酬」なしに、様々な色や模様の付いたブロックやロープに触れた。ブロックは同じ大きさだが、半分は重く、もう半分は軽いものだ。ロープもぱっと見はどれも違いはわからないが、半分は中に針金が入っているもの、もう半分は普通のしなやかなロープとなっている。

この報酬がない「オブジェクトの遊び」の後に、ボールをプラットフォームに落としたり、棒を使うことでパイプ内の餌を取り出せる「報酬あり」のテストを行った。その後、今度はブロックとロープを用いた報酬ありのテストを行った。

その結果、どちらの種類の鳥も、事前にオブジェクトで遊んだ後だと、正しいオブジェクトを道具として選ぶことが判明した。つまり、鳥たちは遊びの中からオブジェクトの物理的な特性を学び取り、それを道具として使用したのだ。

しかし同時に、鳥たちはあるオブジェクトが道具として使えると学んだ後も、そのオブジェクトへの触れあい方は同じままだった。このことからヨーク大学で博士課程を学ぶMegan Lambertは、鳥たちが積極的にオブジェクトに関する情報を学ぼうとしていたわけではなく、触れあう中でそのオブジェクトの持つ性質を学び取ったのでは、と述べている。

遊びと探求、そこから物の性質を学び、道具として問題解決に用いるという人が何気無く行なっている行為は、鳥も同様であることがわかった。今回のような単純なテストを他の種類の動物にも行うことで、その行動理由をより深く理解できるのかもしれない。

parrot

University of York
https://www.york.ac.uk/news-and-events/news/2017/research/animals-that-play-with-objects-learn-tools/

The Royal Society
http://rsos.royalsocietypublishing.org/content/4/9/170652#sec-9

Terra Daily
http://www.terradaily.com/reports/Animals_that_play_with_objects_learn_how_to_use_them_as_tools_999.html

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