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香りの強いチーズ、好き嫌いの原因とは…調査で一部明らかに

ブルーチーズ、臭豆腐、くさやの干物、シュールストレミング…フクザツなにおいを持ったこれらの食べ物を大好きな人もいれば、絶対に食べたくないという人もいる。確かにどれもにおいはキツし、正直言って臭いものではあるが、食べても害はないし、それらを美味しいという人だっている。しかしその理由はなぜなのだろうか?

フランスのリヨン大学のJean-Pierre Royetは、fMRI(磁気共鳴機能画像法)を用いて、チーズの映像とにおいに対する人の脳の反応を調べた(なおこの研究はイグノーベル賞も受賞している)。

チーズが嫌いな人々がチーズを見たり香りを嗅いだりすると、報酬回路の中核部分でもある淡蒼球が不活性化する。通常お腹が減っている状態で食べ物を見ると活性化するはずの部分が不活性である状態は、彼らがチーズを食べ物として見ていないことを意味する。

発酵食品は、発酵という過程を伴うことで食物を長持ちさせる技術でもあるが、微生物の繁殖によるその仕組みは腐敗とさして変わりない。そのため、腐敗/発酵の臭いを避けることは動物としては自然なことだと言える。実際は食べても安全な発酵食品だが、その危険信号の感覚を食べて乗り越えることで、はじめて好きになっていくのかもしれない。

この研究ではチーズが嫌になる明確な原因というのは判明しなかったが、チーズを嫌いな人はチーズを食べ物と見なしていないという調査結果を得ることができた。それは研究者ではない我々にとっても面白い情報である。食べる経験無くしてはチーズのおいしさを知ることもなく、チーズを好きになることもないのかもしれない。

なお、フランスという国にはチーズとワイン好きだというイメージがあるが、Royetが行った332人を対象にした調査で11.5%はにおいの強いチーズに嫌悪感を感じると回答した。この数字は魚や肉など他の食べ物と比較して3倍以上なのだそうだ。もし今夜、チーズとワインを嗜む予定なら、なぜ自分はこのチーズが好きなのかと考えを巡らせてみるのも面白いかもしれない。

Smithsonian 
https://www.smithsonianmag.com/science-nature/what-stinky-cheese-tells-us-about-disgust-180965017/

NCBI
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5065955/
https://www.smithsonianmag.com/smart-news/ig-nobel-prizes-recognize-humorous-real-research-180964916/

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