Credit : Hawaii Dept. of Land of Natural Resources

ハワイの30メートル望遠鏡、再び建設許可が承認

米国、カナダ、中国、インド、そして日本の5カ国が共同で建設する、30メートル望遠鏡(TMT)。ハワイ島マウナケア山頂に建設中の巨大な望遠鏡だが、建設のための保護地区利用許可が承認された。これにより、停滞していたTMT建設が再開されることになる。

元々は2014年10月に建設が開始されたTMTだが、マウナケア山頂がハワイ先住民にとって神聖な場所であることと、環境への悪影響の懸念から、建設反対派の抗議が起工式で起こるなど雲行きが怪しくなっていた。2015年12月には反対派による異議申し立てにより、ハワイ州最高裁判所はハワイ州土地・天然資源委員会が出した保護地区利用許可が無効であると認定。建設は一時中止された。

建設計画は再度審査を受けることとなり、2021年末完成予定であった計画は大幅に遅れることが確定。しかしこの度、土地・天然資源委員会はTMTに再度許可を与えることを決定した。委員長を務めるSuzanne Case氏によると、今回の決定は今まで行ってきた決断の中で最も難しいものの一つだったとしている。

今回の建設許可のため、委員会は43の条件を受け入れた。その中には、TMT以降新たな望遠鏡建設をマウナケア山で行わないこと、従事者には文化・自然研修を行うこと、水質への影響を与えないことなどを規定している。

TMTコンソーシアムは今後、ハワイの教育機関とハワイ先住民への奨学金のために毎年100万ドルを支払うことで合意している。また、2014年以降、TMTは250万ドルの支援を行なっている。ハワイ島では、今回のTMTの建設において100人以上が、完成後には140人の雇用が生まれると予想されている。

http://dlnr.hawaii.gov/blog/2017/09/28/nr17-0153/

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