ディープラーニング技術、医療でも活用を…MITの研究

「ディープラーニング」こと深層学習は、その名の通り複数層のニューラルネットワークを用いた機械学習の手法だ。これにより画像認識や音声認識から、翻訳、ロボットや自動運転車の学習などに用いられる。ディープラーニングで学んだAlphaGoが囲碁の大会で人間に勝利したのも記憶に新しい。そんな話題のディープラーニングだが、人命を救う役にも立つようだ。

集中治療室(ICU)では呼吸、循環、代謝その他の重篤な急性機能不全の患者たちが日々集中的な治療を受けている。患者の容態はモニタリングされるが、数多くの情報から素早く患者の状態を判断して対処を取るのは難しい。特にICUではどの患者も危険な状態にあり、医者は引っ張りだこ、それぞれの患者の情報をじっくり吟味する余裕はない。そんな状況にディープラーニングを活用すれば、大きな助けとなるだろう、と考えたのはMITで博士課程を学ぶHarini Sureshだ。

「ICU Intervene」(Interveneは「介入」の意味)と名前の付けられたこの仕組みは、Nvidiaの高性能GPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)とディープ・ニューラル・ネットワーク・ライブラリが用いられ、救命救急診療データベース「MIMIC-III」から3万4000のICU滞在データや、患者の健康状態の情報、心拍数、酸素飽和度、腎臓機能のデータとそれに対応した処置を学んだ。こうすることで、ICU Interveneは毎時間の血圧、心拍数、血糖値などのバイタルサインと、年齢、性別などの患者の情報から、その患者がどのような処置を必要としているのかを最大8時間前から予測できるようになった。患者の呼吸に助けが必要、血圧を上げないといけない、輸血が必要、など、データから患者が必要な処置を提案し、容態が安定すれば処置が必要ではなくなったことを知らせる。

もしICU Interveneが医療現場で使われるようになれば、今よりも多くの患者の命が救われることになりそうだ。 

Nvidia
https://blogs.nvidia.com/blog/2017/10/02/the-ai-will-icu-now-deep-learning-helps-guide-decisions-in-intensive-care/?adbsc=social_20171002_74239927&adbid=914954402342985733&adbpl=tw&adbpr=740238495952736256

Harini Suresh
http://harinisuresh.com/