ゴリラも緑内障になる!? NYの巨大動物園で史上初めて手術の撮影に成功

アメリカ・ニューヨークのタイムズスクエアから15kmほど離れた場所に立地する「ブロンクス動物園(BRONX ZOO)」。約6,000頭の動物が飼育されている世界最大級の動物園の1つであり、広大な敷地を生かした自然環境に近い状態で動物たちがのびのびと暮らしているのが特徴だ。 

コンゴゴリラのナトゥンドも、この動物園で暮らしている動物のうちの1頭。ナトゥンドは20代のオスゴリラで4頭のメスと群れを作って生活をしているのだが、ここのところ飼育員の呼びかけテストに対する反応が遅いなど、ちょっと様子がおかしい。園の獣医に診てもらったところ、どうやらナトゥンドは緑内障を患っており、それが原因で飼育員の呼びかけにうまく反応できなかったのだ。 

ゴリラは人類と種が近いため、手術内容も人間の緑内障手術とほぼ同じだというが、ゴリラの緑内障手術を行うこと自体が前代未聞。術後の容体をチェックするために、もう一度麻酔でナトゥンドを眠らせることになるが、さすがに大人のゴリラということで、人間とは比べ物にならない量の麻酔を使用することになった。 

スタッフの適切な処置により、視野は狭くなってしまったものの無事に緑内障を克服したナトゥンド。群れに戻るとハーレムのメスたちが心配してか、かわるがわる彼のもとを訪れる。自然界では、視力を失い以前のように生活できなくなってしまったゴリラは群れから追放されてしまうそうだが、ここではそんな心配もなくハーレムでの生活を続けられる。これからもナトゥンドは群れのリーダーとして、力強く群れを率いていくだろう。 

史上初のゴリラの緑内障レーザー手術の様子をはじめ、ブロンクス動物園で暮らす動物たちとスタッフの関係を追ったレア映像盛りだくさんのドキュメンタリー番組が『NY動物園日記』。同園では動物の飼育や来園者の対応だけでなく、絶滅の危機に瀕している動物たちを繁殖させることも重要な仕事のひとつだ。 

今回取り上げたエピソードでも、トラの赤ちゃんを大人のトラの群れに慣れさせるべくスタッフが奮闘。「大人のトラに食べられてしまうので、夜は子どものトラを別の場所に移します」と物騒なことをさらりと笑顔で語る個性的なスタッフ揃いだが、画面越しに伝わってくる惜しみない“動物への愛情”こそが、ブロンクス動物園の最も重要な財産と言えるだろう。

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