宇宙技術が地球にもたらすものとは?欧州宇宙機関の支えるベンチャー企業が生み出す革新的な新サービス

アメリカのNASA、日本のJAXAはよく知られていると思うが、ヨーロッパにも宇宙機関があるのをご存知だろうか?

欧州宇宙機関(ESA)では、ヨーロッパ22カ国が参加し宇宙開発を行なっている。また、宇宙開発だけでなく、今まで培った技術を基にした起業支援も行なっているのが特徴だ。

ESAの発表によると、宇宙技術や衛星サービスを扱う500以上ものベンチャー企業が、ESAのこれまでの起業支援によって誕生したとのこと。その業種はヘルスケアから製造業、スポーツから農業など、多岐に渡る。

例えば、ドイツのベンチャー企業Liliumは、世界初の垂直離陸できる電動飛行機を開発。今年の4月には初のテスト飛行を成功させた。他にもポルトガルの企業はドローンによる近距離配達サービスを開発。ラッシュアワー時のスムーズな配達や、外出できない高齢者に食事を届けることが可能になるとしている。

ESA局長であるJan Woerner氏は「ESAは起業支援センターを開設し、衛星サービスや宇宙技術を利用した革新的なサービスを作り出そうとする、若い起業家やベンチャー企業を支援しています」と述べ、「今までに支援した企業数はヨーロッパ内で500を超え、多くの雇用を創出するだけでなく、最新の製品を作り出し、地域の経済に寄与しています」としている。ESAの起業支援センターは毎年140の企業を支援しており、ヨーロッパ13の国に計16箇所ある。また、今年中にエストニアとフィンランドでそれぞれ1つずつ、新たにセンターが開設される予定だ。

Credit: ⓒConnect Robotics

有人飛行はまだ行なっていないESAだが、その技術力と地域への寄与という意味では、ヨーロッパ内でその存在感をしっかりと示しているようだ。

参考※プレスリリ-ス
http://www.esa.int/Our_Activities/Space_Engineering_Technology/TTP2/500_new_European_companies_from_space/

Credit: ⓒESA